EIKADOについて

EIKADOの経営理念

和の心を継承し、
時代の中でも華(はな)やかで、英(ひい)でた菓子を作り続け、
人々に美味しい幸せを提供します。

数ある和菓子店の中から当店をお選びいただき誠にありがとうございます!
受け継いだ製法と進化する技術を掛け合わせ、人々に「おいしい!」と笑顔になっていただけるよう、
品質にこだわった商品を作り続けます。
今日も出会いに感謝し、「好き」や「楽しい」気持ちを原動力に、
EIKADOスタッフ一同、日本の「おもてなし」の心を大切に、お客様をお迎えいたします。

代表取締役 鈴木英美

EIKADOの経営理念

和の心を継承し、
時代の中でも華やかで、
英でた菓子を作り続け、
人々に美味しい幸せを。
Everyday Wagashi

「大阪華かりん」は食感と味。和菓子でありながら、その型破りな楽しみ方が、とてもRockでオルタナな和菓子ですね。 人の心を動かす。ブームになる可能性を感じます。コートニーのあの刺激のような、グランジ Rockの登場のあの衝撃のような。そんな喜びを感じました。 はっきり言ってファンになりました。
加美幸伸(FM COCOLO DJ)

若い人にも和菓子を
食べてもらいたい―。

チャレンジを重ねた
ロックでアートな和菓子店

東淀川・上新庄の小さな個人和菓子店から始まったEIKADOは常識やしきたりに囚われず、和菓子業界に新しい風を吹かせている。 「ライブ活動」と称する催事出店、人気ロックバンドの楽曲を使ったラジオCM、ロックフェスや学生企画のイベントへの協賛、アート作品とのコラボなど 一見不可能と思えることを次々と実現させてきた。そんなEIKADOのこれまでとこれからについて。

掲げた夢

今から遡ること40年以上前。現社長・鈴木英美の両親である京都出身の先代が大阪市・上新庄に「御菓子司英華堂」を開業した。 鈴木がアルバイトとして働き始めたのは2010年。最初は先代が望むやり方で、現状維持で商売を並にやっていこうと考えていた。 「お店で働かせてもらうだけで満足で、それ以上の夢やモチベーションはなかったです」と当時を振り返る。

しかし、時代が激しく移り変わり、生活スタイルや人々が望むものが変わっていく中で「このまま同じことをやっていてもだめだな」と鈴木は気が付いた。 店の看板商品の揚げまんじゅう「大阪華かりん」には愛着があり、みんなで大切に作ってきた。もっとたくさんの人に食べてもらいたい。 若い人にも受け入れてもらいたい。大阪華かりんを「大阪のお土産」として誰もが知っているブランドにすると決め、夢を持った瞬間だった。

ライブ活動

何か面白いことができないかと考えていたところ、たまたまご縁がつながり、百貨店の催事に出ることになった。 以降、催事は全くEIKADOのことを知らないお客様と出会える「ふれあいの場=ライブ活動」と捉え、声をかけてもらった催事は全部出店することにした。 百貨店や商業施設での催事を積み重ねることで少しずつEIKADO、そして「大阪華かりん」の認知度も上がっていった。

音楽、アートとコラボ

次に取り組んだのはラジオCMだ。鈴木は若いころ、深夜ラジオを聞きながら試験勉強に励んでいた。 「若い人たちに和菓子を食べてもらいたい」というメッセージを、深夜番組で流したらどうかと考え、ラジオ局に相談し実現したのが、 人気ロックバンドの新曲に人気DJのナレーションが入ったラジオCM。多くの人が耳にするようになった。

ラジオ局との出会いはEIKADOに新たな可能性をもたらしてくれた。2016年末には局が主催するロックフェスに出店し、オリジナルのコラボまんじゅうを販売。 以降もロックフェスへの出店は毎年続けており、若い人に和菓子を食べてもらう機会になっている。
また、フェスがきっかけとなって大手企業とのタイアップの他、大阪マラソンのランナーを支える給食として商品提供のオファーや 熱海の老舗温泉旅館や高速道路のSAなど今まで付き合いがなかったところからも「取り扱いがしたい」と連絡が相次ぐようになった。

鈴木は音楽だけでなく、アートにも造詣が深い。アートフェア「UNKNOWNASIA」のレビュアーを務め、 墨と和紙を使って和の世界観を表現しているイラストレーターの堀としかずさんと出会った。 堀さんは2019年から「大阪華かりん」のパッケージと掛け紙のイラストを担当。一部の催事には堀さんも一緒に参戦し、 購入者に即興でイラストを描いたポストカードをプレゼントするサプライズ企画も行った。

人との出会いから生まれる商品

EIKADOの新商品は人との出会いの一つ一つを大切にすることから生まれている。 「素晴らしい人に出会った時、新しいチャンスが巡ってきた時、〝こんな和菓子なら喜んでもらえるかも〟と楽しいイメージでいっぱいになります。 毎日コツコツせっせと和菓子を作り、同じことを繰り返し行うのはとても地味な作業だけど、〝次はどんな未来が待っているんだろう〟と想像したら 和菓子作りが楽しくてしょうがない。長くやればやるほど、面白いものがあるのだと和菓子作りを通して学びました」と鈴木は目を輝かせる。

日本人の心

今、鈴木は和菓子作りの「原点」を見つめ直している。2021年は京都に初めて催事に呼ばれ、京都の伝統菓子に触れる機会を得た。 生菓子に対する職人のこだわり、手間暇をかけて作られる和菓子の「本質」に鈴木は魅了された。
「もっと和菓子の本質を理解・追求して〝毎日食べても飽きない和菓子〟を作っていきたい。 食材へのこだわり、美しい見た目、おいしさは当然として〝日本人の心〟をもっとお菓子に反映させていきたい」と強く思うようになった。

世界を見据えたブランドに

当初、「大阪のお土産に」と掲げた鈴木の夢は、次は世界を見据えている。鈴木は前職が留学関係で日本語教師の免許も持つなど国際交流活動がライフワーク。 「大阪華かりん」を国境を超えたお菓子に育てるべく、新ブランド「OHANAKARIN」を立ち上げた。 台湾のイラストレーター・WangChieh(ワンチー)さんとコラボしたパッケージデザインをぞくぞく展開予定。

「先代のルーツである京都の和菓子の伝統や、日本文化を見つめ直し、そこに〝EIKADOらしさ〟をプラスして老若男女に愛される和菓子を作っていきたい。 OHANAKARINを海外の人にも味わっていただき、日本文化を知るきっかけになってくれれば、世界の人たちと仲良く生きていけるのではないか。 そんな想いに〝おもしろい〟と共感し、常識に囚われないことに挑戦してみたいという人を今大募集しています」。 2021年10月からは社名も新たに株式会社EIKADOとしてリスタート。鈴木はどこまでもアグレッシブに攻め続けている。

筆者:大阪日日新聞 森 陽一